オーナーの島田美沙が、ジャズシンガーのマリーンからインタビューを受けました。そのときの模様を掲載します。

お客様主体のサービスをおもてなしの心で追求
「ワインバー・クリマ」

今までにないワインバーを目指して

マリーン:ステキなお店ですね。オープンはいつですか。

島田:2002年の11月6日にプレオープンという形でスタートしたばかりで、グランドオープンは2003年3月です。

マリーン:お店はカウンター席のほかに、このVIPルームがあるのですね。このVIPルームはとても居心地が良くて、まるで自分の家にいるようです。

島田:ありがとうございます。こちらのインテリアは絨毯から小物にいたるまで、私自身で選びました。

マリーン:お人柄がうかがえるような雰囲気ですね。こちらのお店の特徴などがありましたら教えてください。

島田:私どもの店のコンセプトは、どのようなワインでもグラスワインの形でご提供していくというもので、それは高額のワインでも可能です。特に、その日の最初のお客様になりますと、お好きなワインをあけてさしあげることができるんですよ。

マリーン:グラスワインでサービスというコンセプトは、とてもよいアイデアですね。

島田:たとえば、一本数万円するワインを少しだけいただいてみたいという方には絶対におすすめです。ご満足いただけると思います。

マリーン:おいしいワインを少しずついただけるなんてうれしいですね。

島田:ワインは最高級のものからリーズナブルなものまでご用意させていただいております。お客様おひとりでご来店されて、一杯召し上がっていただいてお好みのものでしたらよいのですが、そうでない場合、フルボトルだったら困ってしまいますし、グラスワインですと気楽に楽しめますから。

マリーン:VIPルームからワインカーブが見えるのですね。

島田:はい。このワインカーブは特別に作りました。2500本のワインが収納できます。これらのワインは私どものソムリエが厳選したワインで、保存状態も万全です。お客様は、ワインカーブを眺めながらワインを楽しむことができます。

マリーン:ピアノもあるのですね。

島田:ええ。ときどきヴォーカルも入れて、さまざまなスタイルでのイベントを行いたいと考えております。

マリーン:お食事はできますか。

島田:イタリアンやフレンチなど、ヨーロッパ風なメニューをお出ししております。厨房も本格的な仕様ですのでお料理にもこだわりを持ってサービスしております。また、私は島根県出身なので、島根の漁港から新鮮な魚介類を取り寄せており、季節に応じたものをお出ししております。ワインバーですが、島根の日本酒や焼酎などもあるんですよ。

お客様にワインを楽しんでいただける場の提供を

マリーン:このワインバーを始めようと思われたきっかけというのは、どのようなことでしょうか?

島田:私が、高校生の頃、留学していたアメリカで、ワイナリーのお手伝いなどもしておりました。当時はワインなどは飲めませんが、ワインについての知識も増え、ますます好きになっていきました。私は映画を観ることも趣味のひとつですが、そこでも小道具としてのワインをつい見てしまいます。

マリーン:本当にワインがお好きなのですね。

島田:はい。このワインバーをオープンする前に、私は3カ月に1度「ワインの会」を主催しておりまして、今年の8月のパーティーの時には、かなりの数のお客様がいらっしゃいました。盛況ではあったのですが、ただ、ごあいさつのみのお客様もいらして、私自身、もっとお客様と接点を持ちたいという思いがありました。

マリーン:それでこのようなサロン的なお店を作られたのですね。

島田:はい。私は、ただワインで皆様をおもてなしすることが好きなのです。将来的にはもっと店を大きくして、シャトーワイナリーのような門構えにしたり、シックな内装にして、家に遊びに来ていただくような感じにしたり、館のオーナーのようにお客様をご案内したいですね。

マリーン:それはステキな夢ですね。

島田:テーマレストランのような感じです。決してマニアックな雰囲気にするのではなく、普通に家庭でワインを楽しむような形でファミリールームのような店にしたいと思います。おもてなしの心があればできると思いますし、お客様に「いい時間を過ごせたよ、ありがとう」といわれるとうれしいですね。自分自身、余裕のある生活を送ることで、初めて生きたサービスを提供することができると思います。

マリーン:私もそう思います。自分の個性を出しながら、自分を信じることが大切ですね。

島田:私も未熟ですので、お客様に教えていただくために、お店を提供していきたいです。

マリーン:急がないで、自分を磨くのもいいかもしれませんね。本日はどうもありがとうございました。

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